氷室星羅『艶黒の脈動』【フルマンガ】
氷室星羅『艶黒の脈動』|d_603117| 蒸し暑い整備場には、オイルと金属の匂いが充満していた。うだるような熱気の中、氷室星羅は涼しげな目つきでたたずんでいる。バイクに跨った彼女の身体は美しい流線形を描き、まるで彼女自身が鋼鉄の彫刻作品であるかのようだった。黒く艷やかなレーシングスーツに身を包み、美麗なフォルムを見せつける。グローブをはめた手が軽くハンドルを握り、ブーツのつま先が地面に触れる。一見すると静止しているかのように見えるその姿からは、今にも爆発しそうな獰猛な力が秘められているのが見て取れた。バイクのメンテナンスを私に頼むと、彼女はバイクから降りて傍らに立った。その瞬間、整備場に漂っていた緊張が、わずかに緩んだようにも感じられた。すると、彼女は暑さに耐えきれなかったのか、はたまた、自分がいることを忘れたのか、人目を気にせず、胸元のジッパーを下まで下ろした。 レーシングスーツの黒い生地がゆっくりと左右に開き、その下から、まばゆいほどに白い、肌理細やかな肌が現れる。首筋から胸元へと伝う雫は、まるで意志を持っているかのように、彼女の肌の上を滑り落ちていく。整備場の熱気と、彼女から放たれる官能的な空気が混じり合い、私は呼吸をすることさえ忘れ、氷室星羅の姿に釘付けとなった。私の視線に気付いた彼女は、静かに口を開いた。その声は、けたたましいエンジンの残響が残るこの空間には不似合いなほど、甘く、そして挑発的だった。「あなたなら、少しは私のこと、本気にさせてくれる?」その冷めた瞳の奥には何かを渇望するように、青白い炎が静かに燃え上がっていた。ただそれは普通の交わりを求める単純なものではなく、もっと深く、原始的な衝動を宿しているかのようであった。R-18のイラスト集□収録内容・序章:30枚(他サイトで掲載しているものと同じものです)・本編:240枚・おまけ:100枚(ボツ画像)・解像度:1752×2560px・ファイル形式:zipファイルに圧縮したjpg画像・AIを使用してイラストの制作を行っています。 ・局部には全てモザイク処理を施しております。・登場している人物は全て架空の人物で成人済みです。